【RARiSセミナー】「電子線および光子ビームを用いた短距離核子相関による原子核内核子構造の研究」(講師:水谷圭吾氏、日時:8/23 14:00~)
RARiSセミナーを開催いたします。
タイトル: 「電子線および光子ビームを用いた短距離核子相関による原子核内核子構造の研究」
講師:水谷圭吾氏
日時:8/23 14:00~
概要:
核子の内部構造に関する研究は、1960年代にSLACで行われた形状因子や構造関数の測定に端を発し、半世紀以上にわたって続けられてきました。最近では、JLabやJ-PARCを中心に、真空中の自由核子の詳細な構造(一般化構造関数)の決定が進行中です。一方、私たちの身の回りに存在する多くの核子は原子核中にあり、これらの核子が自由核子と異なる構造を示す(EMC効果)という大きな謎が残されています。
近年、JLab/CLASの研究により、この効果が原子核中の短距離相関によって説明できるという提案がなされました。原子核内で波動関数が重なり合う短距離相関状態にある核子が、その内部構造を変化させ、特に陽子-中性子短距離相関対中の核子が、核種に依らず普遍的に構造関数を変化させることでEMC効果を説明できるというものです。
この解釈には、短距離相関測定時の背景プロセスの理解が不可欠であり、異なるプローブやエネルギー領域での実験的研究が求められています。本発表では、国内の電子加速器を用いた短距離相関測定を通じた原子核内核子構造の研究可能性について述べます。
zoomと三神峯ホールとのハイブリッド形式での開催を予定しておりますので、ご参加ください。
*活発な議論を希望される方は、三神峯ホールでのご参加をお勧めします。
*最初に導入的なご説明を依頼しております。該当分野をご専門にされていない方もぜひご参加ください。