加速器装置内の荷電粒子の運動 (ビームダイナミクス)を研究しています。ブースターストレージリング(BST リング)を用いたビームダイナミクス、LaB6やCeB6単結晶をカソードに用いた高輝度・低エミッタンス直流電子銃の開発、コヒーレント・テラヘルツ光源の開発を行っています。テラヘルツ光 (3000億~10兆ヘルツの周波数)は電波の透過性と光波の直進性を有しており、X 線に変わる非破壊検査などの光源として近年特に注目されています。電子ビームの縦方向位相空間分布を制御できる高周波電子銃と進行波型加速管を用いて100フェムト秒以下の超短バンチ電子ビームを生成し、永久磁石で構成されるアンジュレータを用いてコヒーレント・テラヘルツ光を発生する光源の開発を進めています。