施設・ビームライン概要(加速器・ビーム)

ビームライン概要

先端量子ビーム科学研究センター三神峯事業所では以下の3つのビームラインでビームを提供しています。 (2024年現在)

ビームライン I
(RI実験)
ビームライン II
(原子核実験)
ビームライン III
(原子核実験)
70 MeV電子線形加速器

第1実験室にて照射
100 MeV電子線形加速器

1.3 GeV電子シンクロトロン

第2実験室にて照射
100 MeV電子線形加速器

1.3 GeV電子シンクロトロン

GeVガンマ照射室にて照射

加速器・ビーム性能

標識化ガンマ線ビームライン

 BSTリングには、標識化光子ビームを提供する2つのビームラインがあります。以下にその代表的な標識化ガンマ線ビームの性質を示します。
Beam line Energy Range
(Rint Energy: 1.3 GeV)
# of Bins Intensity Duty
BST-Tagger-I 0.8 ~ 1.26 GeV 160 TBC ~60% (NKS2)
BST-Tagger-II 0.9 ~ 1.25 GeV 116 TBC ~50% (FOREST)

  • 光子ビームライン I での標識化光子ビーム
 周回電子でエネルギーのおよそ62~98 %のエネルギー領域を160分割し標識化します。光子ビームの性質は現在調査中です。
 詳細は 金田 (kaneta@lambda.phys.tohoku.ac.jp) までお問い合わせください。

  • 光子ビームライン II での標識化光子ビーム
 通常、17秒サイクル、フラットトップ10秒で運転を行っています。周回エネルギーのおよそ62〜96%のエネルギーを116分割し標識化します。光子ビームの性質は現在調査中です。
 詳細は 時安 (tokiyasu-at-lns.tohoku.ac.jp -at-は@に置き換えてください) までお問い合わせください。


検出器テスト用ビームライン(電子・陽電子ビーム)

 GeVガンマ実験室内の荷電粒子除去用双極電磁石 RTAGX を使用し、検出器テスト用の陽電子ビーム(-30 度、-23 度ビームライン)および電子ビーム(+30 度ビームライン)を提供することが可能です。ビーム強度はエネルギーによって変化しますが20 mφ程度のスポットで kHz 程度です。陽電子ビームの-30 度ラインについては、三連四極電磁石でビーム集束することも可能です。また、偏向電磁石と三連四極電磁石の極性は変更可能です。以下に代表的なビームの性能を示します。
Beam Beam line Maximum beam energy
Positron / Electron ± 30 deg ~840 MeV
Positron -23 deg ~1000 MeV
詳細は 時安 (tokiyasu-at-lns.tohoku.ac.jp -at-は@に置き換えてください)にお問い合わせください。