サイクロトロンを用いて放射性核種を製造し、 そのライフサイエンス分野での利用に関する基礎的・応用的研究を行っています。 特に、生体画像化技術のPETイメージングで利用する短寿命の ポジトロン放出核種(11C、18F、124Iなど)の医学診断や 創薬研究における利用を目指しています。 ポジトロン放出核種で標識する化合物の標識分子設計理論と標識合成法に関する 基礎研究に取り組み、それを基盤として新しいPET用診断プローブの開発と、 その有用性評価のための小動物PETイメージング研究を展開しています。
具体的な研究テーマとしては、がんやアルツハイマー病のPET用画像診断薬剤の開発、 ミトコンドリア標的プローブの創製と画像医学診断(心筋血流、褐色脂肪組織)への応用、 タンパク質・抗体のポジトロン標識法の開発、PETによる薬物動態解析および 薬効薬理研究に取り組んでいます。また、標識プローブのルーチン合成に適する 方法とその自動化装置の開発やマイクロリアクターを用いる標識合成法の開発にも取り組んでいます。
当研究室は薬学研究科生命薬学専攻の協力講座として分子動態解析学分野を担当し、 薬学の学部生と大学院生を受け入れています。 また、分子イメージングの研究拠点である 放射線医学総合研究所分子イメージング研究センターとも連携して研究を行っています。
産学連携についても積極的に取り組んでいます。東北大学研究シーズ集もご参照ください。
参照リンク http://www.rpip.tohoku.ac.jp/seeds/profile/469/lang:jp/
分子イメージング、小動物用PET、分子動態解析、標識プローブ、標識合成、自動合成、マイクロリアクター