RARiS三神峯事業所(旧電子光理学研究センター)や大型放射光施設 SPring-8 のレーザー電子光施設 LEPS2 において、メソン (クォークとその反粒子である反クォークが結合したもの)の光生成を通してハドロンの性質を研究しています。
ハドロンはこれまで3つのクォークからなるバリオン、クォーク・反クォークからなるメソンの二種類に大別されてきました。しかし近年では従来のメソン・バリオンの枠内に収まらない新種の粒子(ペンタクォーク、ダイバリオン)の発見が話題となっています。核物理研究部でも多重ガンマ線検出器群 FORESTを使ってηメソンの精密測定によりストレンジネスをあらわに含まないダイバリオン候補の発見に成功しました。
そのほか原子核内部という1cm3あたり約1億トンという超高密度の世界でのハドロンの性質を調べ、質量創成のメカニズムを研究しています。 この目的のために、FOREST実験の他に、SPring-8の新レーザー電子光施設 LEPS2 において BGOegg実験を開始しました。